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第13部分(第2/4 頁)

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うかの奧のほうへつづいていた。

つまり、この仮面城は地下三階になっていて、小さなビルディングくらいの大きさをもっているのだ。

牛丸青年は內心舌をまいておどろきながら、足跡を伝ってろうかを奧へ奧へとすすんでいったが、とつぜん、ギョッとしたように立ちすくんだ。

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牛丸青年はギョッとして、急いで物陰に身をかくすと息をころしてトランクを見つめていた。

そんなこととは知るや知らずや、トランクのふたは三センチ、五センチ、七センチと、少しずつひらいていったが、やがて十センチほどひらいたかと思うと、そのままピタリと動かなくなってしまった。

おそらくなかの人物が、あたりのようすをうかがっているのだろう。やがてその人物は安心したのか、トランクのふたを大きくひらくと、ヒラリとなかからとびだしたが、なんとそれは三太ではないか。

ああ、船のなかで見つからなかったのもむりはない。三太は荷物のなかにかくれていて悪者どもにかつがれて、まんまとこの仮面城へしのびこんだのである。

牛丸青年は三太を知っていた。いつか三太が悪者の手先につかわれて、成城にある大野老人のところへやってきたのをおぼえていたからだ。

牛丸青年は物陰からとびだすと、やにわに三太におどりかかった。だれもいないと思ったこのろうかでいきなりひとにとびつかれたので、三太はギョッとしてふりかえったが、牛丸青年のすがたを見ると、

「ちがう、ちがう、ぼく、もう、悪者の手先じゃない。ぼくは文彥さんや、香代子さんのためにはたらいているんです」

三太はひっしとなって叫んだが、むろん相手は口がきけないのだからそんなことばが聞こえるはずがない。

牛丸青年は三太の手をとり、うしろ手にしばりあげようとした。三太はいっしょうけんめいにもがきまわる。

と、このときだった。

とつぜん、つきあたりの鉄のとびらがひらいたかと思うと、顔をだしたのは白髪の老人。ほおはこけ、目はおちくぼみ、からだは枯れ木のようにやせているが、どことなく気高い|威《い》|厳《げん》がそなわっていた。

「そこにいるのはだれか?」

老人はしずかな聲でたずねた。牛丸青年にはむろん、その聲が聞こえるはずがないが、三太のようすにハッとふりかえると、びっくりしたように立ちすくんだ。

そして、しばらく穴のあくほど、老人の顔を見つめていたが、やがてなにやらみょうな叫びをあげ、ばらばらと老人のそばへかけよると、いきなり、ガバとその足もとにひれふした。ああ、この老人はだれなのだろう。

映畫の秘密

さて、こちらは金田一耕助である。

加藤寶作老人の住居から、まんまと、銀仮面に逃げられた耕助は、なにを思ったのかその翌朝、等々力警部や文彥、さては香代子をともなって、自動車をとばしてやってきたのは、多摩川べりにある日枺��庭蓼未橛八�坤盲俊�

「|井本明《いもとあきら》さんという監督さんはいらっしゃいますか?」

と、受付の守衛にきくと、

「はあ、どういうご用ですか?」

「じつは警視庁からきた者ですが、ある事件の眨麞摔韋郡幛恕ⅳ激窯趣餼�兢丹螭韋�Δ頦�轆郡い人激盲皮い毪韋扦埂�

「ちょっとお待ちください」

守衛は電話でしばらく話をしていたが、幸い井本監督はいたらしく、

「どうぞ、こちらへ」

と、案內されたのは撮影所のひとすみにある応接室である。待つ間ほどなく井本監督がはいってきた。井本監督は、金田一耕助と等々力警部の名刺を見ると、まゆをひそめて、

「で、いったいどういうご用件でしょうか?」

「井本さん、いま枺�紕�訾欠餷肖轆丹欷皮い搿荷釕餞蚊孛堋護趣

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