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第16部分(第3/4 頁)

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といって、たいへんしんせつな人だった。

上村さんは話を聞くと目をまるくして、

「へえ、どろぼうがこの子をおきざりに……」

上村さんはなだめたり、すかしたりして、さまざまにたずねたが、少女は泣くばかりで、ひとこともこたえない。上村さんはとほうにくれて、とうとう少女を警察へ連れていくことになった。

「ねえ、上村さん、おねがいですから、この子をあまりおどかさないでね」

おかあさんは心配そうに少女にむかって、

「あなた警察へいったら、なにもかも、正直にいうんですよ。こわがることはありませんからね。あなたは悪い子じゃない。それは、このおばさんがちゃんと、知ってますからね」

少女はそれを聞くといよいよはげしく泣きながら、おまわりさんに連れていかれた。

その日は日曜日だったので、夜があけてからも一同は、このふしぎな事件について語り合った。しかし、だれにもこの謎を、とくことはできなかった。

どろぼうが、悪魔の畫像をぬすみにきたことはわかっている。しかし、あの少女はどうしたのだろうか。あの子はどろぼうの仲間なのだろうか。

みんなそれをふしぎがっていたが、しかし間もなく、その謎だけはとけた。晝すぎに上村さんがやってきて、

「やっとあの子がしゃべりましたよ。あの子は|杉《すぎ》|芳《よし》|子《こ》といって……」

と、上村さんは悪魔の畫像を指さしながら、

「この劍�頦�い可紕僦��蚊盲勝螭扦埂�

それを聞くと一同は、ギョッと顔を見合わせたが、そこで上村さんの語るところによるとこうなのだった。

杉勝之助が自殺したとき、芳子はまだ七つだった。ふたりには両親がなかったので、おじの|諸《もろ》|口《ぐち》|章太《しょうた》というひとが、芳子をひきとった。そのとき章太は、勝之助の劍�頦工盲�隯嬰轆悉槨盲皮筏蓼盲郡韋扦ⅳ搿¥餞欷�い蓼�榘四轆郅嗓蓼à韋長趣坤盲俊�

芳子はそののち章太に育てられたが、ちかごろおじのそぶりに、へんなところがあるのに気がついた。章太はときどき、真夜中ごろ、そっと帰ってくることがあった。しかも、どうかすると、まるく巻いた布のようなものを持ってくるのだ。芳子はあるとき、ソッとそれを眨�伽埔姢啤ⅳ餞欷�四轆蓼à俗詺ⅳ筏俊⑿證謂}であることに気がついた。芳子はへんに思った。

ところがそのころある新聞に、ちかごろあちこちで、杉勝之助の劍��踏工蓼欷毪趣いτ浭隴�訾皮い郡韋扦ⅳ搿¥餞欷蛘iんだときの芳子のおどろきはどんなだっただろうか。

おじさんが、兄のかいた劍�頦踏工螭扦蓼銫盲皮い搿¥勝激餞螭勝長趣頦工毪韋�銫�槨勝い�ⅳ餞欷蠍櫎い長趣摔�蓼盲皮い搿�

あるとき芳子は泣いておじさんをいさめた。しかし章太は聞こうとはせず、その後も勝之助の劍�韋ⅳ轆�頦膜�趣幛皮稀ⅳ踏工螭扦�毪韋饋7甲嬰蠚蕒瀝�い摔勝轆餞Δ坤盲郡�ⅳ蓼丹珜gのおじをうったえるわけにもゆかない。

ゆうべもおじが家をぬけ出したので、そっとあとをつけてくると、はたしてこの家へしのびこんだ。そこでじぶんもあとからはいってきて、とめようとしたが、章太はその芳子をいすにしばりつけ、さるぐつわをはめてしまったのだというのだ。

「おそらくこの劍�蚯肖轆趣盲郡槨い蓼筏幛頦趣い啤⑦Bれて帰るつもりだったんでしょうが、そのまえに発見されたんですね」

三人は話を聞いて、おもわず顔を見合わせた。

「それで、その男はどうしました?」

「あの子から住所を聞くとすぐ行ってみましたが、もちろん帰っちゃいませんよ。ところでここにわからないのは、その男がどうして杉勝之助の劍�頡ⅳ餞螭勝藷嶁膜摔丹�筏皮い毪韋�趣いΔ長趣扦埂I激謂}には、そんなにねうちがあるのですか」

「杉はたしかに天才でした。しかし、それはごく一部のひとがみとめているだけで、世間では問睿�摔筏皮い勝�盲郡韋扦工�欏ⅳい蓼�澶Δ藗帳�訾毪趣纖激à蓼護螭汀�

「だからわからないのです。ひょっとするとその

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